土地の価格

土地の価格の算定は、基礎編、応用編、実技でも出題されることがある問題です。
公示価格は全国約2万6,000カ所の標準地が公開されています。これは、土地の価格として例えば銀座4丁目交差点などが毎年ニュースになります。
基準値標準価格は公示価格を見て、都道府県がもう少し細かく定めています。
この考え方と類似のものに、路線価というものがあります。
先ず、全ての土地は道路に面しています。その道路の路線価を基に、面している土地の価格を求めます。
路線価には、相続税路線価と固定資産税路線価があるのですが、
FP試験では相続税路線価が問題に出ると考えていいと思います。
固定資産税評価額というのは、市町村が調査して3年に1回見直しが行われます。
混在しがちなのが、対公示価格の比率で、相続税路線価80%と固定資産税評価額70%を逆に覚えてしまうことです。
これは、相続税というのは相続発生時にしかかからないのに対し、固定資産税というのは、毎年、払うものであるため、一番安くなっていると、私は理解しました。
基準日 | 公表時点 | 調査頻度 | 対公示価格 | 実施機関 | |
公示価格 | 1月1日 | 3月下旬 | 毎年1回 | ─ | 国土交通省 |
基準値標準価格 | 7月1日 | 9月下旬 | 毎年1回 | 100% | 都道府県 |
相続税路線価 | 1月1日 | 7月上旬 | 毎年1回 | 80% | 国税庁 |
固定資産税 評価額 | 前年の1月1日 | 非公表 | 3年に1回評価替 | 70% | 市町村 |
また、公示価格の基準日が1月1日であるのに対し、基準値標準価格は半年後の7月1日であり、公示価格に基づいて、市町村が決定しているのだと思います。
基礎編・応用編とも土地の図が記載されており、
道路の線上に例えば「300C」という表記がある場合、その道に面している土地は
1㎡当たりの地価が300千円=30万円であり、その土地の借地権割合がC=70%であることを示しています。
借地権割合 A=90%、B=80%、C=70%、D=60%、E=50%、F=40%、G=30%
参考までに、借地権割合とは、借りている人の持ち分という意味で、都市の中心部にいくほど借地権割合が高いといえます。ただし、当然、家賃も高くなると思います。

公示地価というのは毎年、正月ごろ、銀座4丁目の~とかニュースになってるのを聞くことがあるけど、、
FP試験の応用編なんかで路線価なんかも出てくるよね。

住んでいる地域の市区町村のHPなんかで、自分の身の回りの地価などもわかるから、一度確認してみると、実感がわくかもしれないね。