建築基準法 過去問

昔ばなしで「三匹のこぶた」という話があります。長男はわらで家を作り、次男は枝で家を作り、おおかみに襲われ、家を壊されてしまいました。三男はレンガで家を作ったため、襲われても壊されず、長男、次男も三男の家に逃げ込み助かったというお話です。
現代に置き換えると、おおかみとは災害に置き換えることができると思います。
多少の災害でも、倒れることない頑丈な建物の基準が「建築基準法」だと思います。
また、住む場所によって建てられる建物、広さとか高さには制限があります。
この内容を知ることがFPに要求されるスキルのひとつだと思います。
極端な話として聞き流していただけるといいですが、
日本の陸地の面積は378,000 km² 日本の人口は1.245億人 単純に割り算すると、国民一人当たり、3平方キロの土地が割り当てることが可能と考えられます。
しかし、話はそう単純ではなく、日本の国土の3分の2は森林であり、生活に不自由であることや、よりよい社会生活を送ろうと、人口は都市に集中する傾向にあります。
よって都市部では住宅問題が起こる一方、地方では空き家の問題などが起こっています。
これを是正しようと、政治の世界では地方創生と30年以上前から論じられていますが、過疎化は収まりません。
というローカルマインドの愚痴はさておき、FP試験で取り上げられる問題を、直近から過去に遡り、紹介したいと思います。
基礎編の紹介から離れますが、応用編の穴埋め問題に出題されたことのある内容を以下に記載します。これは基礎編でも問われる可能性があるので、頭に入れておくことをお勧めします。
確認済証・・・建築する前に取る書類
検査済証・・・建築した後に実際に使えることを証明した書類
建築主事・・・確認済証、検査済証を発行する公務員
これまで同様、直近から過去に遡りながら、過去の問題と、私なりの説明をしていきたいと思います。
なお、問題は全て、出所:一般社団法人 金融財政事情研究会1級 学科試験<基礎編>となっております。
住宅金融支援機構のフラット35に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) フラット35地域連携型には、子育て支援、空き家対策、地域活性化があり、利用するためには、住宅金融支援機構と連携する地方公共団体から「フラット35地域連携型利用対象証明書」の交付を受ける必要がある。 2) フラット35の返済方法は元利均等毎月払いまたは元金均等毎月払いであり、6カ月ごとのボーナス払いを併用する場合は、ボーナス払い部分の金額が融資額の40%以内(1万円単位)でなければならない。 3) 中古マンションの取得に際して、当該中古マンションの専有面積が50㎡以上であり、かつ、住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合していなければ、フラット35を利用することはできない。 4) フラット35の一部繰上げ返済を金融機関の窓口で行う場合は、返済1カ月前までに当該金融機関に繰上げ返済の申出を行う必要があり、繰上返済手数料は不要で、返済することができる額は100万円以上とされている。 |
正解3

国はなんとか国民に住宅を持って欲しいと考えてるから、あらゆる補助を行っているんだろうね。
しかし、大きな買い物だからしっかりとした資金計画を立てる必要があるよね。

1)これは適切、この説明文は暗唱する価値があると思うよ。
2)これも適切、ボーナス払いは40%以内(1万円単位)は要暗記だね。
3)50㎡以上ではないね。マンションは30㎡、一戸建ては70㎡以上だよ。
4)これは適切、繰り上げ返済は1か月間までに申し出で100万円以上だよ。
ちなみにインターネットでの繰り上げは10万円以上から繰り上げ可能だよ。
フラット35およびフラット35借換融資に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1) 一戸建て住宅は、原則として、敷地面積が70㎡以上で、かつ、敷地が一般の交通の用に供する道に2m以上接していなければ、フラット35の融資対象とならない。 2) 70歳以上の者は、フラット35借換融資を申し込むことができない。 3) フラット35借換融資の申込者が所有し、かつ、申込者が利用するセカンドハウス(単身赴任先の住宅、週末を過ごすための住宅などで賃貸していないもの)を購入した際の借入金は、フラット35借換融資の対象とならない。 4) フラット35借換融資の申込者は、借換対象となる住宅に係る借入金の債務者と同一である必要があるが、借換融資の申込みにおいて債務者を追加して2人にすることができる。 |
正解4

敷地面積とか床面積とか、ごっちゃになってわかりにくいんだよね。
宅建士とかと話しができるくらい、知識レベルを持っている必要があるということなんだろうけど。

1)敷地面積は要件でないね。2mの接道義務を満たさないと住宅は建てれないことは覚えておく必要があるね。
2)これは微妙な問いかけだね、確かに原則70歳未満が条件になっているけど、親子リレー返済制度というのを使えば可能だよ。
3)セカンドハウスにもフラット35は使えるんだね。
4)これが適切だね。ペアローンというのは実技試験でも問われたことがあるよ。
よって正解は4)
2022年9月11日 問8
住宅金融支援機構のフラット35およびリ・バース60に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1) フラット35地域連携型には、フラット35地域連携型(子育て支援)とフラット35地域連携型(地域活性化)があり、利用するためには、住宅金融支援機構と連携する地方公共団体から、「フラット35地域連携型利用対象証明書」の交付を受ける必要がある。 2) フラット35維持保全型は当初5年間、フラット35の借入金利が引き下げられるが、フラット35Sと併用することはできない。 3) 長期優良住宅でない住宅のリフォーム資金としてリ・バース60を利用する場合、債務者および連帯債務者が満60歳以上であれば、その融資限度額は、取扱金融機関にかかわらず「8,000万円」「住宅のリフォーム費用」「担保評価額(住宅および土地)の60%」のうち、最も低い額となる。 4) リ・バース60は、取扱金融機関にかかわらず申込者が生存中は毎月の返済は利息のみであり、申込者の死亡時における残債務については、担保物件の相続人が現金によって一括返済しなければならない。 |
正解1

これは、ちょっと突っ込んだ手続きに関することもあるから、実際に検討したことのある方は強いかもね。

1)これは正しいよ。「フラット35地域連携型利用対象証明書」って覚えてもいいかもね。
2)フラット35維持保全型はフラット35Sと併用可能だよ。
3)「担保評価額(住宅および土地)の50%または60%」が正しい表記だね。油断してると見落としちゃうから、正しい選択肢に直して、これは丸暗記必須だよ。
4)リ・バース60は相続人は担保物件の売却代金でローン返済する仕組みだよ。リバースモーゲージという言葉で出題されることもあるかもしれないので要注意だよ。