景気動向指数 過去問

景気が悪くなったというニュースは、私が子供の頃からよく聞かされていました。
給与が上がらない、預金が増えないなど、景気を判断する基準は人それぞれだと思います。
不思議なことに、景気が良くなったというのは、人はあまり口にしないし、話題にもなりにくいような気がします。
私の記憶では、昭和から平成に変わることの、いわゆるバブル経済の時だけだったように思います。
この時には、「ジャパンアズナンバーワン」という言葉や、不動産バブルで、当時の不動産業界の方は、「神武依頼、日本の不動産が下がったことはない」などの言葉が聞かれました。
しかし、バブルが崩壊し、経済が不安定になってから、景気動向指数が注目されるようになったのだと思います。
景気動向指数には、はっきりとした基準があるわけではなく、いくつかの基準を設けて計測し、「この指数が上がったから景気がいい、下がったから景気が悪い」などと見当をつけることしかできません。
この景気に対して、先行して動くもの(先行系列)、同時に動くもの(一致系列)、遅れて動くもの(遅行系列)があり、これが、形を変えて、ほぼ毎回出題されます。
これまで同様、直近から過去に遡りながら、過去の問題と、私なりの説明をしていきたいと思います。
なお、問題は全て、出所:一般社団法人 金融財政事情研究会1級 学科試験<基礎編>となっております。
わが国の経済指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1) 消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財やサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定したものであり、当該指数のうち、「生鮮食品を除く総合指数」は、内閣府が公表する景気動向指数の遅行系列に採用されている。 2) 企業物価指数は、企業が生産した財の出荷時の価格や企業が提供したサービスの価格の変動を、個別の取引総額に応じたウエイトを加味して測定したものであり、日本銀行が毎月公表している。 3) GDPデフレーターは、実質GDPを名目GDPで除すことによって算出される物価指数であり、当該指数が持続的に上昇している場合、インフレーションの状態にあると判断される。 4) 原油価格などの輸入品価格の上昇は、その上昇分が国内の製品価格等にすべて転嫁されない限り、GDPデフレーターの上昇要因となる。 |
正解1

経済学を勉強している時に、三面等価の原則とかでGDPって習ったけど、恥ずかしながら、あんまり実感がないんだよね。

1)これが正解だね。景気動向指数は記憶できなくても、何度も見直して、先行・一致・遅行のどれに当たるかだけでも覚えたいね。
2)企業物価指数は企業間取引の価格変動を示す指数だよね。
「企業物価指数」とは別に、企業間で取引される「サービス」の価格に焦点を当てた「企業向けサービス価格指数」も作成されているけど、この説明が一緒になっているね。
3)GDPデフレーターの分母と分子が逆だね、これはよくあるひっかけなので注意しようね。
4)これもよくある問の形で、この場合GDPデフレーターの下落要因となるね。
景気動向指数に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1) 内閣府が公表する消費者態度指数は、今後の暮らし向きの見通しなどについての消費者の意識を調査して数値化した指標であり、景気動向指数の先行系列に採用されている。 2) 国土交通省が公表する新設住宅着工床面積は、住宅の建築着工状況を集計した指標であり、景気動向指数の一致系列に採用されている。 3) 総務省が公表する家計調査は、国民生活における家計収支の実態を把握し、国の経済政策・社会政策の立案のための基礎資料を提供することを目的とした統計調査であり、この統計における家計消費支出は景気動向指数の一致系列に採用されている。 4) 財務省が公表する租税及び印紙収入、収入額調は、税収の動向を把握するための統計資料であり、この統計における所得税収入は景気動向指数の遅行系列に採用されている。 |
正解1

先行系列11、一致系列10、遅行系列9のトータル30ってのは覚えたけど、その内容は完璧に覚えていないね。

1)これが正解だね。これはチャンス問題なので取らないといけないね。
2番以下は読まなくてもいいと思うよ。
2)新設住宅着工床面積は先行系列だね。
3)家計消費支出は遅行系列にあるけど、家計調査という項目はそもそも無いね。
4)租税及び印紙収入、収入額調というのも指数の中に無いね。
日本銀行が公表する各種統計に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) 全国企業短期経済観測調査(短観)の調査項目のうち、判断項目、年度計画、物価見通しは、毎年3月、6月、9月、12月に調査が行われるが、新卒者採用状況は毎年6月、12月のみ調査が行われる。 2) 全国企業短期経済観測調査(短観)の判断項目は、「最近」と「先行き」の2時点に関し、回答企業の判断に最も近いものを3つの選択肢のなかから選択する形式で調査が行われ、季節変動がある場合は季節変動要因を除いた実勢ベースで回答するものとされている。 3) マネーストック統計とは、一般法人、個人、地方公共団体などの通貨保有主体(=金融機関・中央政府以外の経済主体)が保有する通貨量の残高を集計した統計であり、最も容易に決済手段として用いることができる現金通貨と預金通貨から構成される「M1」が景気動向指数の先行系列に採用されている。 4) 企業物価指数は、基本分類指数である「国内企業物価指数」「輸出物価指数」「輸入物価指数」と参考指数で構成され、毎月公表される。 |

日銀短観って言葉は聞いたことあるけど、読んだことないな。しかし、日銀はニュースになることも多いから、基本的なことは知っておく必要があるね。

3)先行系列は「M2」だから、これが間違いだね。
1)、2)、4)は、はっきり覚えていない’3)に確信を持てれば、それでいいと思う。
~後で調べた結果、1,2,4は正しかったです。今後、この選択肢は再登場の予感がするので要チェックだね。
2024年1月28日 問16
わが国の雇用関連指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1) 有効求人倍率は、月間有効求人数を月間有効求職者数で除して求められる指標である。 2) 労働力調査において、労働力人口や完全失業率などの基礎調査票から集計される基本集計は毎月公表され、転職者数や失業期間などの特定調査票から集計される詳細集計は半年ごとに公表される。 3) 労働力調査において労働力人口とは、15歳以上の人口のうち、就業者と就業可能でありながら就業の意思のない者を合わせた人口である。 4) 内閣府が公表する景気動向指数において、有効求人倍率(除学卒)および完全失業率は遅行系列に採用されている。 |
正解1

雇用に関する指標は、先行、一致、遅行すべてに登場するから、よく意味を考えて解く必要があるね。また、日本語の意味を深く考えないとひっかかる問題もあるね。

1)これが正しい選択肢だけど、2)~4)の間違っている箇所を探して選択する必要があるね。
2)転職者数や失業期間などの特定調査票から集計される詳細集計は四半期ごとに公表されるというのが正しいね。
3)就業可能でありながら就業の意思のない者は統計からは除かれるよ。
‘4)完全失業率は遅行系列というのは合っているけど、有効求人倍率(除学卒)は一致系列に分類されているよ。
よって正解は1
わが国の物価指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) 消費者物価指数(CPI)が算出の対象としている財には、原油などの原材料、電気部品などの中間財、建設機械などの設備機械は含まれない。 2) 消費者物価指数(CPI)では、季節変動を除去した季節調整値を、「総合」「生鮮食品を除く総合」「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」などの8系列について公表している。 3) 企業物価指数(CGPI)は、企業間で取引される財の価格について基準時点の年平均価格を100とした指数であり、公表対象月が2022年5月以後のものは2020年が基準時点となっている。 4) 原油価格などの輸入品価格の上昇は、その上昇分が国内の製品価格にすべて転嫁されなかった場合、すべて転嫁された場合と比べ、転嫁されなかった相当分だけGDPデフレーターは高くなる。 |
正解4

CPIってニュースで耳にする言葉だけど、理解がいまいちだね。コアCPIとかコアコアCPIとかだよね。

基礎編全体にいえることだけど、わかる選択肢からつぶしていくことだね。この問題の場合、
4)のGDPデフレーターは名目÷実質なので全て転嫁されると低くなるよね。よってこれが間違いだね。
1)はともかく、2)や3)は深い知識だからなかなか正解と断定はできないね。実は正解なんだけどね。
よって正解は‘4)
2022年5月22日 問16
景気動向指数に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1)景気動向指数のDI(ディフィージョン・インデックス)は、主として景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定することを目的としており、基準年の2015年を100として、3ヶ月以上連続して、3ヶ月後方移動平均が下降していれば、景気後退の可能性が高いと判断される。 2)日本銀行が公表するマネーストック統計は、金融機関及び中央政府以外の経済主体が保有する通貨量の残高を集計した統計であり、最も容易に決済手段として用いることができる現金通貨と預金通貨から構成される「M1」が景気動向指数の先行系列に採用されている。 3)先行系列には、東証株価指数、実質機械受注(製造業)、新設住宅着工床面積など、11系列が採用されている。 4)厚生労働省が公表する有効求人倍率(除学卒)は先行系列に採用され、総務省が公表する完全失業率は遅行系列に採用されている。 |
正解3

CIが量感やテンポを表して、DIが他への波及度合いを表すんだよね。現在はCIが主に使われている。というのは教科書で読んだけど。

1)この説明の後半部分はCIの説明だね。よって間違い。
2)先行系列に採用されているのは「M2」だね。
3)内訳は正確に記憶していないけど、先行が11系列というのは正しいね。
4)有効求人倍率(除学卒)は一致系列だね。