株式投資
株式投資の問題は古くて、新しい問題というか、FPという仕事にとっては避けては通れない分野だと思います。
日本FP協会の実技試験では新聞の「株式投資欄」や東洋経済新報社の「会社四季報」の読み取りが、定期的に出題されます。
実務でも、株式相場の解説など求められる場面が想定されるため、専門家としての一般的な解説ができるようにしておくことが望ましいです。
ただし、投資アドバイスには、関連法に注意が必要です。
「あのFPさんが勧めてくれたから」、と言われがちなので、あくまで投資は自己責任で行っていただくよう注意喚起が必要です。
ここでは、ネットで参照できるような一般的な知識からFP試験に出題の可能性があると、私なりに考えるものを、なるべく広い範囲で述べたいと思います。
株式市場
株式市場は東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所があります。上場株式数は東証が多く、FP試験でも東証の各市場が出題されることが多いです。
とはいえ、他の市場もある程度、理解しておく必要があります。
東京証券取引所
スタンダード市場
TOKYO PRO Market
名古屋証券取引所
プレミア
メイン
ネクスト
福岡証券取引所
本則
Q-Board
札幌証券取引所
本則
アンビシャス
上場基準
上場するということを目標にしている事業者も多いと思いますが、なかなかハードルは高いと思います。
社会に必要とされる事業をしていることが必要であると同時に、強く選ばれる事業者であることが必要になります。
次に、それぞれの市場ごとの上場基準を記載します。
この基準そのものが出題されることもあるので、要点を記憶する必要があると思います。
プライム市場 | スタンダード 市場 | グロース市場 | ||
流動性 | 株主数 | 800人以上 | 400人以上 | 150人以上 |
流通株式数 | 2万単位以上 | 2千単位以上 | 1千単位以上 | |
流通株式時価総額 | 100億円以上 | 10億円以上 | 5億円以上 | |
売買代金 | 時価総額 250億円以上 | ─ | ─ | |
ガバナンス | 流通株式比率 | 35%以上 | 25%以上 | 25%以上 |
経営成績 財政状態 | 収益基盤 | ・最近2年間の 利益合計が25 億円以上 または、 ・売上高100億 円以上かつ時価総額 1,000億円以上 | 最近1年間の利益が1億円以上 | ─ |
財政状態 | 連結純資産50億円以上かつ単体純資産がマイナスでない | 連結純資産額が正(プラス)であること | ─ |
出所:日本取引所グループ 上場審査基準
上場基準に関しては、東証のものを覚えておけばいいのではないかな、と思いますが、今後、他の取引所のものが問われる可能性もあるため、余裕があれば見ておくのもいいかなと思います。
ちなみに、私は東証以外は頭に入っていませんでした。
それよりも、新NISAで馴染みあると思われる、海外の市場について、一定の理解をしておく必要があると思います。
アメリカについてはS&P500、NYダウ、NASDAQ総合指数
、イギリスのFTSE100指数、ドイツのDAX指数など、頻出のものがいくつかあるので、覚える必要があると思います。
証券取引所に大阪が入っていないのはなぜなんだ?
大阪証券取引所は株式会社日本取引所グループ(JPX)の子会社で市場デリバティブ取引を扱う金融商品取引所なんだよ。
先物取引、金など出てきたら、大証を思い出すといいと思うよ。