生命保険の基本
生命保険は、多くの方が契約されていると思います。
年末調整の際には、保険会社から「生命保険料控除証明書」を基に書類を添付される際に目にされる方も多いと思います。
先ずは、FP試験では、誰を指すのかわからず、混乱することもあり、生命保険についての用語を説明したいと思います。
前提として
保険料・・・支払うもの
保険金・・・受け取るもの
初歩的な話で分かる方にとっては当然と思われるかもしれませんが、慣れていないと試験の問題文を読む際に、混乱する場合があります。
契約者 生命保険を契約する人です。保険料の支払い義務があります。
被保険者 保険の対象となっている人です。この人の病気、けがなどで保険金は発生します。
受取人 保険金、給付金、年金などを受け取る人
この契約者、被保険者、受取人が誰になるかによって、かかる税金が異なります。
特に、死亡保険金を受け取る場面などで、よく出題されていると思います。
この税金の種類について問われることがあるので、ちゃんと頭に入れておく必要があります。
ここでは、わかりやすいようにA=夫、B=妻、C=子
とした場合について説明します。
契約者 | 被保険者 | 受取人 | 税金の種類 | ||
パターン① 契約者=被保険者 | A | A | B | 相続税 | |
パターン② 契約者=受取人 | A | B | A | 所得税 | |
パターン③ 契約者、被保 険者、受取人がそれぞれ別 | A | B | C | 贈与税 |
ある意味、最も一般的な形かもしれません。夫が契約し、自分にかけていた死亡保険金を妻が受け取るといった形です。
相続・事業承継分野でも出てきますが、死亡保険金は法定相続人数×500万円が非課税になるという制度もあります。
夫が妻にかけていた保険金を受け取る時は、自分で払ったものが自分に返ってきたのだから所得税になります。
パターン③
夫が妻にかけていた保険金を子が受け取るという場合は贈与税になります。
子どもにしてみたら、保険料を支払っていないのに保険金だけ受け取っているので、贈与を受けたということになります。
皆さんが加入していると思われる生命保険ですが、種類がたくさんあり、覚えるのにひと苦労すると思われますが、少しづつ、それぞれについて解説したいと思います。
自分の入っている生命保険の内容も理解できてないなー、年末調整の際に書類を書くときに見るくらいかなー
生命保険って、8割の人が入っているんだよねー
それだけみんなが関わっているものだから、FPとしては、説明できないといけないね