自動車保険 過去問

日本経済新聞社の売り上げランキングを見ると、1位はトヨタ自動車です。
これは30年以上前から変わらないのではないでしょうか
同じランキングの2位はホンダ、9位が日産自動車となっています。
私のような地方で生活している者にとっては自動車が無ければ、仕事にも買い物にも行けない状態で、まさに生活必需品です。
しかし、自動車を運転する人にとって、問題なのが事故を起こすリスクです。
交通事故は毎日のようにどこかで発生し、ニュースになっています。
自動車を運転する人は、自賠責、任意保険などの保険に必ず加入うされていると思います。
この自動車保険はFP試験で、ほぼ毎回出題されているテーマです。
ポイントとなる項目には規則性がありますので、過去問をしっかり検証して対策すれば、得点できる分野ですので、見ていきましょう。
これまで同様、直近から過去に遡りながら、過去の問題と、私なりの説明をしていきたいと思います。
なお、問題は全て、出所:一般社団法人 金融財政事情研究会1級 学科試験<基礎編>となっております。
2025年1月26日 問14
任意の自動車保険(保険期間1年)のノンフリート等級別料率制度に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、各選択肢において、契約者と記名被保険者は同一人であるものとし、記載のない事項については考慮しないものとする。 1) 10等級の契約者Aさんが被保険自動車を運転中に歩行者に衝突して対人賠償保険の保険金が支払われ、その後、同じ保険期間内において、被保険自動車を運転中に店舗に衝突して対物賠償保険の保険金が支払われた場合、それぞれの事故は「3等級ダウン事故」に該当し、保険契約の更新後の等級は4等級となる。 2) 8等級の契約者Bさんが被保険自動車を運転中に赤信号で停車中のバイクに追突し て対人賠償保険と対物賠償保険の保険金がそれぞれ支払われた場合、その事故は「3等級ダウン事故」に該当し、保険契約の更新後の等級は5等級となる。 3) 6等級の契約者Cさんが被保険自動車を運転中に飛び石でフロントガラスが破損したことにより車両保険の保険金が支払われた場合、その事故は「ノーカウント事故」に該当し、保険契約の更新後の等級は7等級となる。 4) 4等級の契約者Dさんが「1等級ダウン事故」により保険契約の更新後の等級が3等級となり、2等級の契約者Eさんが無事故により保険契約の更新後の等級が3等級となる場合、3等級であるDさんとEさんのそれぞれの保険料に適用される割増率は同じである |
正解3

交通事故や違反をすると、任意保険の更新時に保険料が気になるよね。
何もなければ意識しないけど、そうでなければ等級は意識しちゃうね。

1)10等級の契約者Aさんの場合、対人賠償保険と対物賠償保険の保険金が支払われた場合、それぞれ3等級ダウン事故に該当して4等級になるよ。
2)これも「3等級ダウン事故」で正しいね。
3)飛び石でフロントガラスが破損はよく出てくるよ。これは「1等級ダウン事故」だよ。
よってこれが誤り。自分の不注意じゃないのに理不尽だと思うけど、仕方ないね。
4)保険料に適用される割増率は3等級だと、事故の有無にかかわらず同じ率になるよ。
自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) 自賠責保険は、自動車の運行中の事故に対して保険金が支払われるが、運行には、自動車の走行だけでなく、停車中のドアの開閉も含まれる。 2) 自賠責保険の保険料は、車種や保険期間等に応じて定められており、加入する損害保険会社や運転者の年齢による差異はない。 3) 自賠責保険では、自動車事故の被害者の過失割合が5割以上の場合、積算した損害額が保険金額に満たないときには積算した損害額から、保険金額以上となるときには保険金額から、被害者の過失割合に応じて2割から5割の減額が行われる。 4) 自賠責保険における被害者1人当たりの保険金の支払限度額は、加害車両が1台である場合、死亡による損害については3,000万円、傷害による損害については120万円、後遺障害による損害については障害の程度に応じて75万円から最高4,000万円である。 |
正解3

自賠責保険って、運転する人にとっては強制的に加入する必要がある保険だよね。

1)自賠責保険は停車中も対象だね。ドアの開閉で隣の車に傷つけちゃうこともありえるもんね。
2)自賠責保険は保険会社が違っても保険料は一緒だね。また、年齢による差も無いよ。
3)被害者の過失割合が7割以上である場合、減額が行われるよ。よってこれが誤りだね。
4)これは正しいよ、この金額は暗記必須だよ。
正解は3)
2024年5月26日 問13
任意加入の自動車保険(保険期間1年)のノンフリート等級別料率制度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。 1) 18等級の記名被保険者が被保険自動車を運転中に他の自動車と接触し、対人・対物賠償保険、人身傷害(補償)保険、車両保険の保険金がそれぞれ支払われた場合、当該事故は「3等級ダウン事故」であり、更新後の等級は15等級となる。 2) 16等級の記名被保険者が被保険自動車を運転中に電柱に衝突する事故を起こした後、当該車両が台風により被害に遭い、同一保険期間中に2回、車両保険の保険金が支払われた場合、当該事故は「3等級ダウン事故」と「ノーカウント事故」となり、更新後の等級は13等級となる。 3) 事故有係数適用期間とは、「3等級ダウン事故」の場合は3年間、「1等級ダウン事故」の場合は1年間、「事故有」の割増引率が適用される期間で、適用期間中に事故がなければ「無事故」の割増引率に戻るが、適用期間中に再び事故を起こすと、8年を限度に適用期間が延長される。 4) 前年に初めて自動車保険を契約して更新後の等級が7等級になった契約者と、前年に「1等級ダウン事故」を起こして更新後の等級が7等級になった契約者は、それぞれの保険料に適用される割引率は同じである。 |
正解1

任意保険って必ず加入するけど、事故や違反で等級が下がると保険料が上がるんだよね。

1)「3等級ダウン事故」は最も重い事故だね。対人・対物賠償保険、人身傷害(補償)保険、車両保険の保険金が支払われた場合は「3等級ダウン事故」だね。
2)台風により被害は「1等級ダウン事故」だね。「ノーカウント事故」ではないよ。
3)適用期間が延長される期間は6年間だよ。
4)7等級の場合は、事故ありの場合、事故なしと比べて高くなるよ。
2023年5月28日 問13
自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) 自賠責保険は、自動車の運行中の事故に対して保険金が支払われるが、運行には自動車の走行だけではなく、クレーン車のクレーン操作などの自動車に構造上設備されている装置を本来の目的に従って使用する場合も含まれる。 2) 複数台の自動車による事故において、共同不法行為により他人の身体に損害を与えた場合、自賠責保険の保険金額に加害者の有効な自賠責保険の契約数を乗じたものが、保険金の支払限度額になる。 3) 自賠責保険では、保険契約者または被保険者の悪意によって発生した損害について保険金は支払われないが、被害者は、保険会社に対し、保険金額の限度において損害賠償額の支払を請求することができる。 4) 自賠責保険では、自動車事故の被害者の過失割合が5割以上の場合、積算した損害額が保険金額に満たないときには積算した損害額から、保険金額以上となるときには保険金額から、被害者の過失割合に応じて2割から5割の減額が行われる。 |
正解4

慣れるまでは、自賠責保険のことを聞かれているのか、任意保険のことを聞かれているのか混同しちゃうんだよね。

1)、運行には、クレーン車のクレーン操作も含まれるよ。実際にはこういった場合の事故も多いんだよね。
2)これも適切だね、10台を巻き込む事故を起こしても1台分しか保険金が下りなかったら困るもんね。
3)悪意によって発生した損害でも、被害者の保護は必要だよね。
4)この問題は、2024年9月8日と同じ内容だね。過失割合は7割以上というのが正しいよ。
2023年1月22日 問14
個人が契約する任意の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。 1) 自動車保険におけるテレマティクス保険とは、走行距離や運転者の運転の特性(アクセルやブレーキの操作状況などの安全運転指向等)の情報を取得・評価して保険料に反映させる保険である。 2) 記名被保険者が運転する被保険自動車の事故により、同乗していた記名被保険者の配偶者がケガをした場合、その治療費等は、対人賠償保険により補償される。 3) ノンフリート等級別料率制度では、前年度契約において対人・対物賠償保険から保険金が支払われた場合、保険契約の更新時に等級が3つ下がり、前年度契約において盗難・台風・落書き等により車両保険から保険金が支払われた場合、保険契約の更新時に等級が1つ下がる。 4) ノンフリート等級別料率制度では、自動車を譲渡して自動車保険契約を解約する際に中断証明書を取得した場合、中断後に新たに契約する自動車保険の契約始期日が解約日から10年以内であれば、中断前の契約の等級を引き継ぐことができる。 |
正解2

テレマティクス保険って実は、交通事故をした際に保険屋さんから進められて、つけてると思うよ。車の中に装置をつけて、カーナビみたいに話するやつじゃないかな?

1)テレマティクス保険の説明はこの通りだね。
2)これが間違いだね、対人賠償保険により補償されるのはあくまで他人が被害者になったときで家族の場合は対象とはならないね。
3)これは正しね、対人・対物賠償保険が3等級は頭に入ってるだろうけど、盗難・台風・落書きが1等級下がるのは覚えておくといいね。
4)中断証明書は10年以内というのは要暗記だよ。また出題される予感するよ。
2022年5月22日 問13
自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) 原動機付自転車(原付)は、自動車損害賠償保障法に基づき、自賠責保険の契約が締結されているものでなければ、運行の用に供してはならない。 2) 自賠責保険の保険料は、車種や保険期間に応じて定められており、加入する損害保険会社、運転者の年齢、走行距離等による差異はない。 3) 自賠責保険では、加害者の過失割合が7割未満である場合、重過失減額制度により、原則として、自賠責保険により支払われるべき保険金等が加害者の過失割合に応じて減額される。 4) 自賠責保険における被害者1人当たりの保険金の支払限度額は、死亡の場合で3,000万円、傷害の場合で120万円、後遺障害の場合は障害の程度に応じて75万円から最高4,000万円である。 |
正解3

問4は2024年9月8日と同じ選択肢だね。1問でもわかるとほっとするね。

1)これはその通りだね、保険が切れてる自動車や原付は運転は絶対だめだよ。
2)運転者の年齢、走行距離によって保険料が変わることはないよ。
‘3)これが不適切だね。7割未満でなく7割以上だね。
4)つるさんのコメント通りだね。過去問を見ておくことの大切さがわかるね。