賃上げ促進税制

賃上げ促進税制とは、企業が積極的に賃上げを行うことを促進し、労働者の所得向上と経済の活性化を図ることを目的とした税額控除制度です。
FP試験では、新たな法改正が度々、出題され、「賃上げ促進税制」も頻出の問題となっています。
このテーマに関する出題は
応用編
2019年9月
2020年9月
2022年9月
に出題されていています。
この制度は2013年に始まったのですが、改正を重ねていますので、過去問を見るときは、最新の情報に頭をアップデートするように注意が必要です。
この制度の最新版は、中小企業庁のパンフレットが一番、わかりやすいと思いましたので、
令和6年12月現在の情報を紹介します。

出所:中小企業庁「賃上げ促進税制を強化」
今回の改正で大きいのは、中堅企業という分類が設けられたことではないでしょうか?
大企業の中から、従業員2,000人以下の企業を分離する形で設けられたものだと、私は理解しています。
また加算項目として「プラチナくるみん」「プラチナえるぼし」が加わったことも注意が必要な点です。
プラチナくるみん 「子育てサポート企業」として認定を受けたこと
プラチナえるぼし 「女性活躍推進法」の認定を受けたこと
この2つは、FP試験に出題されてもおかしくないので、覚えておくことをお勧めします。
2024年現在、経済はインフレ局面で、必要に迫られているとう状況もあるかもしれませんが、給与上昇が景気の好循環につながるよう企業も、人も務めていかなければいけないと思います。
しかし、改正の度に要件が変更されるので、以前の数字で記憶している受験生は苦しめられますね。
FPとしても、社会に対して、前向きで、貢献できる提言をしたいと思い、日々、能力の啓発を行っている最中です。

女性の社会進出と、女性本位の価値観を重視する意味でも
くるみん、えるぼしは重要な施策なのかもしれないね。