デリバティブ取引・オプション取引 過去問

以前、証券会社に「オプション取引」について興味があるという相談をしたことがあります。
その際、「自分で取引の操作ができないのなら、やめておいた方が賢明ですよ。」と言われたことがあります。
これは、安易に進めて、顧客に損失が発生しても責任はとれませんよ。と言われていると私はとらえました。
これは、大きな利益を得る可能性もあるが、大きな損失を出し、場合によっては負債を抱えてしまうリスクがありますよ。ということだと思います。
金融機関にお勤めの方にとっては、お客さんが興味あると言われたら、適切に説明する必要があります。
これまで同様、直近から過去に遡りながら、過去の問題と、私なりの説明をしていきたいと思います。
なお、問題は全て、出所:一般社団法人 金融財政事情研究会1級 学科試験<基礎編>となっております。
2025年1月26日 問21
オプション取引の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) ノックイン・オプションやノックアウト・オプションなどのバリア・オプションは、バリア条件のないオプションと比較すると、他の条件が同一である場合、通常、オプション料は高くなる。 2) フロアは、フロアの買い手が売り手に対してオプション料を支払うことにより、原資産である金利があらかじめ設定した金利を下回った場合に、その差額を受け取ることができるオプション取引である。 3) ITM(イン・ザ・マネー)は、コール・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を上回っている状態をいい、プット・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を下回っている状態をいう。 4) オプション取引において、権利行使期間中であればいつでも権利行使が可能なものをアメリカンタイプという。 |
正解1

オプション取引って買う権利、売る権利を売買するということだけど、正直、ちょっと何言ってるかわかんないんだよね。

1)バリア・オプションのオプション料は低くなることもあるということだけど、オプション取引については、理解が不純分なので、勉強してから改めて説明するね。
この問ではこれが不適切だよ。
2)これは適切、地を這うのがフロアだがらフロアだね、逆に頭を押さえるのがキャップだね。
3)怪しい選択肢だけど正解なんだね。これをひっくり返して表記されることもあるから気をつけよう。
4)これも適切、逆に満期時にしか権利行使できないものはヨーロピアンタイプだね。
1)、3)で迷うけど、それ以外が比較的わかりやすいので、消去法で2分の1に絞りたいね。
一般的なオプション取引に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。 (a) 原資産価格が上昇するほど、コール・オプションおよびプット・オプションのプレミアムは高くなる。 (b) ボラティリティが上昇するほど、コール・オプションおよびプット・オプションのプレミアムは低くなる。 (c) 満期までの残存期間が長いほど、コール・オプションおよびプット・オプションのプレミアムは低くなる。 1) 1つ 2) 2つ 3) 3つ 4) 0(なし |
正解4

原資産価格、ボラティリティ、満期までの残存期間とオプションの関係だね、覚えないといけないんだろうけど、頭が混乱するね。

ボラティリティ、満期までの残存期間はプレミアムと比例するよ。
(a)がちょっとややこしいけど、原資産価格はコールとプットで逆になるよ。
ここでは出題されていないけど、権利行使価格は原資産価格と反対になるよ。
オプション取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1) ITM(イン・ザ・マネー)は、コール・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を下回っている状態をいい、プット・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を上回っている状態をいう。 2) カラーの買いは、キャップの買いとフロアの買いを組み合わせた取引であり、買い手は売り手にオプション料を支払うことにより、原資産である金利があらかじめ設定した上限金利を上回った場合や下限金利を下回った場合に、その差額を受け取ることができる。 3) 権利行使期間中であればいつでも権利行使が可能なものをアメリカン・オプション、特定の権利行使日のみ権利行使が可能なものをヨーロピアン・オプションという。 4) 通貨スワップに、取引の当事者の一方が、あらかじめ定めた期日に当該スワップ取引を終了させるオプションが組み込まれたスワップをスワップションという。 |
正解3

ITM(イン・ザ・マネー)やカラーという、また聞き覚えの無い単語が出てきたね。

1)ITM(イン・ザ・マネー)は利益の出る状態のことなので、説明文は間違っているね。
2)カラーの買いというのは、キャップの買いとフロアの売りを組み合わせた取引だよ。
これが売りになると反対になるけど、金融取引全体に言えるけど、逆の選択肢があるから、
“買い”なら“買い”に統一して覚えた方が賢明だね。
3)これが正解だね。厳しいのがヨーロピアン、緩いのがアメリカンだね。
4)これははキャンセラブル・スワップの説明だね。
よって正解は3)だね。
2023年5月28日 問21
わが国の先物取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) 先物取引の立会時間は、日中立会と夜間立会(ナイト・セッション)があり、どちらの立会時間も、板寄せ方式やザラバ方式による取引が行われている。 2) TOPIX先物(ラージ)は、TOPIX(東証株価指数)の1万倍の金額が最低取引単位(1枚)とされ、日経225先物(ラージ)は、日経平均株価の1,000倍の金額が最低取引単位(1枚)とされている。 3) 株価指数先物取引には、TOPIX先物や日経225先物のほか、JPX日経インデックス400先物、NYダウ先物があり、いずれも大阪取引所に上場している。 4) 株価指数先物取引の取引最終日は、原則として、各限月の第1金曜日(SQ日)の前営業日となり、取引最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、最終清算数値(SQ値)により決済される。 |
正解4

先物取引て投機というイメージがあって危険な香りがするよね。
ただし、商品を安定的な価格で提供するという意味で使用されるという面もあるみたいだけどね。
例えば、米の値段が騰落しても、コンビニのおにぎりが150円で売ることができるみたいにね。

1)これは正しいね、先物取引では夜間取引もOKなんだね。
2)これは正しい先物では最低取引単位が10倍~10,000倍に分かれてるんだね。
これは、将来、ひっかけに使われそうだね。
‘3)先物取引は大阪取引所というのは記憶必須だね。
‘4)これが不適切、SQ決済日は第2金曜日だね。投資家は第2金曜日になるとざわつく人が結構いるよ。
よって正解は4)
デリバティブを活用したリスクヘッジに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1) 外貨建債券を発行する日本国内の事業会社が、将来の円安による償還負担の増加をヘッジするために、債券の償還日に合わせて外貨売り/円買いの為替予約を行った。 2) 多くの銘柄の国内上場株式を保有している個人投資家が、国内株式市場における全体的な株価の下落をヘッジするために、TOPIX先物の買建てを行った。 3) 大量の固定利付国債を保有する銀行が、今後の金利上昇リスクをヘッジするために、長期国債先物の買建てを行った。 4) 継続的に米ドルの支払が発生する日本国内の輸入業者が、将来の円安による支払額の増加をヘッジするために、外貨固定金利受取り/円固定金利支払のクーポン・スワップを行った。 |
正解4

こういう問題は混乱するんだよね。わかるものからつぶしていくしか無いね。

1)この場合は、外貨買い、円売りをするのが正しいね。
今も、円安ドル高の動向が注目されてるから、比較的、イメージしやすいかもね。
3)値下がりすると予想しているなら、売り建てるのが正しいね。
4)これが適切だね。正解は4)
この問題は、頭をやわらかくして、もしそうだったらどうなるか?とイメージするのが定石だろうけど、逆に混乱するから、わかる問題文を丸覚えするのもありだね。
オプション取引による一般的なリスクヘッジに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1) 東証株価指数(TOPIX)を原資産とするプット・オプションの購入は、東証株価指数(TOPIX)が下落することに対するヘッジとなる。 2) ドル・コール/円・プットの購入は、ドルの対円相場が上昇するドル高/円安に対するヘッジとなる。 3) キャップの購入は、対象となる金利が上昇することに対するヘッジとなる。 4) ペイヤーズ・スワップションの購入は、固定金利が低下することに対するヘッジとなる。 |
正解4

この問題は、どっちがどっちか混乱するんだよね。下落と上昇を入れ替えるだけで意味が反対になるもんね。日本語って難しい。

1)コール=買う権利、プット=売る権利を正しく覚えることが大切だね。
2)ドル/円の問題は、よく考えるとわかるよ、冷静にイメージすることが大切だよ。
3)これは定番の選択肢だね。
4)上昇へのヘッジはキャップとペイヤーズ・スワップション、下落へのヘッジはフロアとレシーバーズ・スワップションだね、よってこれが誤り。