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株価チャート 難問 2023年5月28日 問54 問55 問56

kameno-ongaesi

一昨年の合格率3.51%の難解試験のうちから、今回は金融資産運用の問題を紹介します。

私は金融資産運用が得意で、これまで得点源としていましたが、この回の受験では、まったく歯が立ちませんでした。

株式投資について知識が無かったわけでもなく、なんとなく新NISAとかもやっていたのですが、実際には証券会社から進められる投資信託から無難なものを選び、先月は上がった、今月は下がったなどと一喜一憂している状況でした。

しかしこれが過去問になった以上、再び出題された時には、ほとんどの受験生が解けるはずだということを知らなければなりません。

株式投資の分析手法には大きく分けて

ファンダメンタル分析とテクニカル分析があり、ファンダメンタル分析は世界の経済動向、対象とする銘柄の景気動向・優位性などを基に投資判断をする手法であるのに対し、テクニカル分析は過去の株価の動向から、今後の株価の動向を予測して投資判断をする手法です。

今回の問題はテクニカル分析の内容についての出題でした。

2023年5月28日 問54

出所:一般社団法人金融財政事情研究所

この問題は、ある意味、読解力の問題というか、読み方を間違えると答えが反対になってしまう問題だと思います。

問題文の下に陽線の図と陰線の図を覚えることをお勧めします。

また④の問題ですが2日目から6日目の5日間の数字で計算するので1日目の数字は計算に用いないことに注意が必要です。

2023年5月28日 問55

出所:一般社団法人金融財政事情研究所

期待利子率の問題は、慣れてしまえば簡単ですが、文章から計算式を導くまでが、慣れない方には難しかったかもしれません。

株価キャッシュフロー倍率という単語は、この問題で初めて知りましたが、こういうマニアックな単語というのは忘れたころに再び出題されることがあるので、9月受験生はマークしておくことをお勧めします。

2023年5月28日 問56

出所:一般社団法人金融財政事情研究所

サスティナブル成長率というのはFP1級学科試験の定番なので、これを落とさないのは必須だと思います。

しかし、FP試験というのは、綺麗に割り切れる問題が多いのに対して、今回は割りきれない答えだったのでちょっと焦りました。

ここで、間違っているかもしれないと思い数字の拾い方を変えて再計算をしたと思いますが、計算式は合っているという自信が持てるかどうかだと思います。

イールド・スプレッドはこの時、初めて知った単語でした。後で読み直すと問題文に解き方のヒントは書かれていたのですが、見落としていました。

おまけに、答えがマイナスの数字になるということを想定していなかったので、いずれにせよ不正解だったと思います。

また、問題文に日本国債の利回りから引くというのはかろうじて読み取れたのですが、3年、5年、10年のどの数字を使っていいのか迷いました。

年金に頼らずに自分の老後資産を確保するためにも、新NISAやIDECOなどを活用した資産運用が注目されていることから、今後も投資についての知識を試す問題が形を変えて出題されることが予想されます。

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    カメの歩
    カメの歩
    1級FP技能士
    FP試験に挑戦しようとしている方の参考にしていただきたいため ブログを開設します。 私は1級障がい者で右目が見えません。そんな私でも、 あきらめず勉強を続けることで学科試験に合格することができました。 応援してくれた家族と幸運に感謝しつつ、恩返しのつもりで。 これまでの勉強法や、科目ごとのポイントを書いていきます。 一人でも多くの方に見ていただき、FP受験者の中から合格していただくのが、 今の私の目標です。
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