土地の有効活用

土地の有効活用をしたいと考えている方の相談にのるという場面も、FPならあると思います。
また、土地所有者の意向を確認する必要があります。
1.自分自身で収益を得たいから、所有している不動産を有効活用したい。
2.不動産を相続したので、自分で活用するか、使いたい人がいれば貸すのか
3.土地を使いたいという人の提案を受けているが、どうすればよいか
など、様々な場面が想定されますが、FPとして、相手の意向をくみ取って、適切な提案をする必要があると思います。
提案する上で、先ずは、その土地がどの用途地域にあるのか確認し、どんな活用が考えられるか調べます。
また、FP試験で出題されるのは、顧客が事業用や賃貸用物件建設のために土地を利用するということに限定して考えていいと思います。
なぜなら、土地を自ら利用して、事業のために活用とする方は、土地の有効活用というよりは、事業を成功させるための事業計画や資金調達、人材確保などに注力すると思われるため、FPへの相談は想定しにくいからです。
ありえるとすれば、きんざいの実技の問題でA社、B社から違う提案を受けているのだが、どちらがいいでしょう?
といった判断材料を提案することくらいでしょうか
というわけで、ここでは賃貸物件の利用か事業用に借地する場合に絞って説明をしたいと思います。
自らまたは他社が事業を行なうために賃貸する場合
に絞って説明をしたいと思います。
自己建設方式
自ら企画、資金調達して建設する
事業受託方式
デベロッパーに委託するして建設する。土地・建物は自分のものであるが、デベロッパーに報酬を支払う。
定期借地権方式
定期借地権契約を結んで土地を賃貸する
土地信託方式
信託銀行に土地を信託し、運用実績に応じた報酬を受け取る。
等価交換方式
土地の一部をデベロッパーに譲渡する代わりに、デベロッパーが建てた建物の一部を取得する。(土地の一部と建物の一部を交換する)
建設協力金方式
使用予定の入居者の資金で建物をつくる。家賃と建設費用を相殺する。
土地の名義 | 建物の名義 | 事業資金負担 | 業務の負担 | |
自己建設方式 | 所有者 | 所有者 | 全て必要 | 全て必要 |
事業受託方式 | 所有者 | 所有者 | 全て必要 | 不要 |
定期借地権方式 | 所有者 | 借地人 | 不要 | 不要 |
土地信託方式 | 銀行→所有者 | 銀行→所有者 | 不要 | 不要 |
等価交換方式 | 所有者& デベロッパー | 所有者& デベロッパー | 不要 | 不要 |
建設協力金方式 | 所有者 | 所有者 | 全てまたは 一部必要 | 全て必要 |
デベロッパーとは不動産業者で「企画・開発」を行う事業者です。

1級学科試験でもほとんど見なかった土地の有効活用の問題だけど実技試験では、毎回といっていいほど出題されているんだよね~

FPが相談を受けて、提案する業務のうち、土地の有効活用というのは多いかもね。具体的な提案は税理士、不動産鑑定士、土地や奥調査士、宅地建物取引士の先生と協力しながらのアドバイスが必要だね。