B.リスク管理~試験科目及びその範囲 範囲の細目
今回も一般社団法人金融財政事情研究会のホームページに記載されている「試験科目及びその範囲 範囲の細目」について自分なりの解説をしていきたいと思います。
もしも、私は絶対に病気もケガもしないし、事故にも合わないという自信がある人がいれば保険は必要が無いのかもしれません。
しかし日本は地震大国であり、豪雨や落雷、火災からは逃れられないと思います。
実際にこの記事を書いている2026年1月6日私の住んでいる鳥取県米子市を震源とする震度5強の地震が発生しました。
そういった“もしかしたら” のために保険はあると思います。
しかし、生命保険料しかり損害保険料も決して安いものではありません。自分のライフプランを考えて過度な負担にならないように保険を選ぶ必要があります。
保険代理店を営んでおられるFPも多数いらっしゃると思います。
ライフプラン、保険、金融、税務、不動産、相続を学習した方(お金のプロフェッショナル)の多くが保険を取扱う仕事に行き着くという事実を直視するべきだと考えます。
今回も、私自身のコメントはこの色付きで表示します。
1.リスクマネジメント
リスクマネジメントに関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること
(1) リスクマネジメントの概念
(2) リスクマネジメントの手法
(3) 個人をとりまく主なリスクとその管理
(4) 企業をとりまく主なリスクとその管理
(5) リスクマネジメントにおける生命保険、損害保険の活用
保険会社を評価する4つの指標
以下の4つは基礎編で頻繁に出題されるため覚えておくことをお勧めします
ソルベンシーマージン比率=マージンの総額÷(リスクの総額×2)
基礎利益=経常利益-(キャピタル損益+臨時損益)
エンベディッド・バリュー(EV)=修正純資産+保有契約価値
実質純資産額=時価ベースの資産の合計-資本性の高い負債をのぞいた負債
2.保険制度全般
1.わが国の保険制度
(1) 社会保険制度と民間保険
(2) 保険会社の引受及び募集形態
(3) 契約者保護に関する制度及び規制
(4) 共済、少額短期保険
(5) 保険マーケットの最近の動向
出題頻度は高くありませんが、一般社団法人生命保険協会が作成したマーケットの動向など統計データからの出題があります。
2.保険業法、保険法
クーリングオフについては、たまに出題されるので、勉強しておくことをお勧めします。
3.生命保険
1.生命保険の一般的な知識
(1) 生命保険の仕組みと機能
(2) 生命保険料の仕組み
(3) 剰余金・配当金の仕組み
(4) 契約手続や保険約款の一般的事項
(5) 生命保険契約の読取り・理解
2.生命保険商品
2. 生命保険商品に関し、次に掲げる事項について詳細な知識を有すること
(1) 生命保険商品の種類と内容
イ 個人向け保険商品、ロ 個人年金保険、ハ 医療保険
(2) 特約の種類と内容
(3) 団体保険・財形制度
イ 団体生命保険、ロ 団体年金保険、ハ 財形制度
(4) 生命保険の新商品動向
実技試験で日本FP協会の実技試験を受験する方は生命保険証書を読み取り、受け取れる保険金を計算する問題が出題されます。
ご自身の保険証書で、いざという時にいくら保険金が受け取れるのかシミュレーションするのも、理解する上で有効だと思います。
3.生命保険と税金
(1) 保険料と税金
(2) 保険金・給付金と税金
(3) 解約返戻金と税金
(4) 生命保険契約の権利の評価
(5) 個人年金保険と税金
(6) 法人における生命保険の経理処理
イ 保険料の経理処理、ロ 配当金の経理処理
ハ 給付金の経理処理、ニ 保険金・解約返戻金の経理処理
数回に1度、保険金・解約返戻金の経理処理が出題されます。得意な方にはチャンス問題ですが、苦手な方には捨て問題かもしれません。
しかし、出題パターンが決まっている問題は攻略して欲しいです。
4.損害保険
1.損害保険の知識
(1) 損害保険商品の種類と内容
イ 火災保険、ロ 地震保険、ハ 自動車保険、ニ 傷害保険、ホ 費用・利益保険
ヘ 賠償責任保険、ト 積立型損害保険
(2) 損害保険の新商品動向
イ 火災保険、ロ 地震保険、ハ 自動車保険、については、過去問をまとめた記事を作成したことがありますのでリンクを貼っておきます。
3.損害保険と税金
(1) 個人契約の損害保険と税金
イ 保険料と税金、ロ 保険金と税金、ハ 満期返戻金・配当金等と税金
(2) 法人契約の損害保険と経理処理
イ 保険料の経理処理、ロ 満期返戻金・配当金等の経理処理、ハ 保険金の経理処理
(3) 損害賠償金・災害と税金
イ 損害賠償金と税金、ロ 災害と税金
5.第三分野の保険
(1) 医療保険と医療保険特約
(2) 生前給付保険と特約
(3) 介護保険と特約
(4) がん保険と特約
(5) その他の第三分野の保険と特約
第三分野の保険は就業不能、所得補償、介護、がん特約など多岐に渡るため、全てを網羅するのは難しいかもしれませんが、興味のある分野だけでも勉強しておくことをお勧めします。
出題頻度は高くないため、はっきり言って捨てるのもありですけどね。
6.リスク管理と保険
7.リスク管理の最新の動向
1.家庭生活とリスク管理
(1) 生命保険を利用した家庭のリスク管理
イ 死亡保障と保険設計、ロ 医療保障と保険設計、ハ 老後準備と保険設計
(2) 損害保険を利用した家庭のリスク管理
イ 物(住宅、自動車等)と保険設計、ロ 人と保険設計、ハ 賠償責任と保険設計
(3) 顧客層別、年齢別の保険を利用したリスク管理
2.事業活動とリスク管理
(1) 生命保険を利用した事業活動のリスク管理
イ 役員と保険設計、ロ 従業員と保険設計
(2) 損害保険を利用した事業活動のリスク管理
イ 物(建物、機械設備等)と保険設計、ロ 人と保険設計、ハ 賠償責任と保険設計
PL保険、施設所有(管理)者賠償責任保険、D&O保険などの知識を問う問題が出題されることもあるので受験者は学習必須です。学習すれば得点源にできると思います。
7.リスク管理の最新の動向
昨年、話題になった企業へのサイバー攻撃、ESG(環境・社会・ガバナンス)リスクへの対策なども将来的にはリスク管理の範疇になるのかもしれません。

