介護サービスについて
介護サービスは、介護の必要になった高齢者が、住み慣れた場所で、尊厳のある生活を送れる仕組みです。
2000年に始まった介護保険制度により、改正を重ねながら、現在の形になっています。
2024年現在、行われているサービスの分類を記載します。
A.施設・居住系サービス
1.介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
2.介護老人保健施設
3.介護医療院
4. 特定施設入居者生活介護に
5. 認知症対応型共同生活介護
6.サービス付き高齢者向け住宅
B.在宅サービス
1. 定期巡回・随時対応サービス
2. 複合型サービスに
3. 小規模多機能型居宅介護
4.訪問介護(夜間対応型を含む)
5. 訪問入浴介護
6. 訪問看護
7. 訪問リハビリテーション
8. 居宅療養管理指導に
9. 通所介護に
10. .認知症対応型通所介護に
11. 通所リハビリテーション
12. 短期入所生活介護
13. 短期入所療養介護に
14. 福祉用具
15. 居宅介護支援(ケアマネジャー)
介護サービスは種類も多く、馴染みのないものもありますが、
まず、ほとんどの人が居宅サービスの15.居宅介護支援(ケアマネジャー)が入り口となります。
ケアマネジャーとは、その方にあった介護サービスを提案してくれます。
居宅に住み続けながらサービスを受けたいか【B.在宅サービス】、
施設に入所して介護を受けたいか【A.施設・居住系サービス】という選択をされると思います。
介護状態に応じて要介護1~5と介護状態にならないが、支援が必要な状態、要支援1、2に別れ、
それぞれ受けられるサービスとかかる費用が異なります。
自宅で住みながら、サービスを受けたい方が多いため、B9.通所介護、11. 通所リハビリテーション、から
利用を始める方が多いのではないでしょうか。
通所でのサービスは、自宅まで送迎を行い、食事の提供、入浴の介助、レクリエーションの提供が中心となります。
同時に、車いす、歩行補助杖、特殊寝台(介護用ベッド)などをB14.福祉用具をレンタル、購入したり、住宅を改修して、なるべく住み慣れた自宅で過ごすことを希望される方が多いように思います。
また、自宅までヘルパーさんに来てもらい、身体介護、生活援助(調理、買い物、掃除)などを行ってもらうB4訪問介護やそれを組み合わせて利用するサービスにより、なるべく自宅に居ながらサービスを受ける形態もあります。
介護する家族の負担軽減(レスパイトケア)のため、一定期間施設に入所する
12. 短期入所生活介護、13. 短期入所療養介護などもあります。
ただし、これはいわゆるA.A.施設サービスがいっぱいで空くのを待機している方が多いという状態もあります。
また、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は要介護3以上でないと入所できないなど、
軽度の要介護者(現在は要介護3未満)は使えないという現実があります。
この状態を受けて、2011年に「6.サービス付き高齢者向け住宅」が登場しました。
これは、介護保険サービスとは一線を画し、要介護認定を受けていない高齢者も入所が可能です。
介護サービスってよく聞くけど、こんなに種類があるんだね。
介護といえば、身近にあっても、かかりつけの病院や、知り合いのケアマネジャーにまかせっきりなんていう人も多いと思うけど、
老人ホームってよく聞くけどこんなに種類あるんだ。
高齢者本人や家族の意向を踏まえたサービスがきっとあるはずなので、なるべくいろいろな人の話を聞いて決めた方がいいと思う。
FPとしては、最低限、どんなサービスがあるか、くらいわかってた方がいいかもね
試験では、サービス付き高齢者住宅などが、応用編の記述問題で出たこともあるよ。