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そもそもの前提として
このブログでは、「一般社団法人金融財政事情研究会」(以下、きんざいという)のFP1級学科試験を受験される方に向けて、説明を行います。
FP1級学科試験は、きんざいで1月、5月、9月の年3回実施されており、
午前中に基礎編、午後に応用編の試験が実施されます。
ちょっと注意が必要なのは法令基準日です、出題されるのが9月試験の場合は、その年の4月1日現在の法令に基づいて出題されるのですが、
1月、5月の場合、前年の10月1日の法令に基づいて出題されることです。
5月試験の場合は、4月から新たな老齢基礎年金の満額が施行されているため、新しい金額で計算してしまう恐れがあります。
きんざいも配慮した出題をすると思いますが、ちょっと注意が必要です。
先ずは、きんざいのHPをじっくり見てみよう
孫氏の兵法に「敵を知り、己を知らば百戦危うからず」という言葉があります。
きんざいの1級学科試験を受けると決めたら、先ずは、きんざいのHPを隅から隅まで、目を通しましょう。
前提条件として、FP1級の有資格者になるには「きんざい」の学科試験を受験し合格しなければなりません。
学科合格の後は実技試験を受験することになるのですが、
これは、2級まで受験した人も多い「日本FP協会」と「きんざい」の実技試験を選択して受験することになります。
徐々に紹介していきますが、きんざいのHPには受験のヒントになる事柄がちりばめられています。
合格率を見てみよう
2024年10月時点では、2013年からのデータが掲載されています。
受検申請者数、受検者数(A)、合格者数(B)、合格率(B/A)が公表されています。
ここで最初、疑問に思ったのが 受検申請者数=受検者数(A) でないこと。
これは、当日、都合がつかなかったり体調不良のため受験できない方が一定数いるのはわかりますが、
それだけでなく、午前中の基礎編を受験して、合格は無理だと思い午後の応用編を受験せずに帰ってしまった方が一定数いると思われます。
何度も受験して、不合格になっている私からすれば、これは非常にもったいないことだと思います。
後で、詳しく説明しますが、FP1級学科試験は基礎編の方が応用編より難しいことが多く、基礎編でどんなに手ごたえが無くとも、午後の応用編は受験するべきだと思います。
先ほど述べたように、午前中であきらめた方は受験者数の分母に含まれていないため、実際の合格率さらに低いと思われます。
受検申請者数 | 受検者数(A) | 合格者数(B) | 合格率(B/A) | |
2020年1月 | 10,557 | 7,049 | 833 | 11.81% |
2020年9月 | 12,978 | 9,948 | 1,494 | 15.01% |
2021年1月 | 13,549 | 8,884 | 884 | 9.95% |
2021年5月 | 10,873 | 7,348 | 1,474 | 20.05% |
2021年9月 | 10,422 | 7,134 | 930 | 13.03% |
2022年1月 | 12,824 | 7,958 | 531 | 6.67% |
2022年5月 | 9,160 | 6,192 | 582 | 9.39% |
2022年9月 | 8,027 | 5,347 | 657 | 12.28% |
2023年1月 | 9,720 | 6,146 | 638 | 10.38% |
2023年5月 | 7,062 | 4,831 | 170 | 3.51% |
2023年9月 | 7,293 | 5,023 | 653 | 13.00% |
2024年1月 | 8,089 | 5,226 | 456 | 8.72% |
2024年5月 | 6,503 | 4,340 | 736 | 16.95% |
出典:一般社団法人金融財政事情研究会HPを元に作成
FP2級までも難しかったけど、それを合格した人でも1割程度の合格率なんだね
FP1級は確かに難しいけど、受かるために悪戦苦闘することで、得られる対価は大きいと思う。
合格するためには、合格するまで続けることだと思うよ