FP1級学科試験~基礎編分析~

久しぶりのブログ更新です。見ていただいていた方にはお待たせしました。
まったくブログ作成の知識の無いまま、手探り状態でこれまで運営してきましたが、私なりに体裁を整えて再スタートします。
そもそもFP1級学科試験
FP1級学科試験では、午前中に四択の中から正しいと思う選択肢を選びマークシートを塗りつぶす基礎編と
午後の用語、計算過程、結果を記述する応用編に分かれており、私のブログでは10~1月の間、応用編の攻略を念頭においたブログを掲載してきました。
このFP試験は、他の講師も述べられていますが、実は基礎編の方が難しいです。
応用編は、過去問からある程度の出題傾向がつかめます。
基礎編でも同様に過去問を繰り返すことが攻略のカギとなるのですが、ひとつの目安となる正解率60%を獲得することは、かなり難しいです。
FP試験は基礎編、応用編合わせて60%が合格基準となりますので、
極端な話、応用編で100点を狙い、基礎編では20点でいいという考え方もありえます。
しかし、経験者はわかると思いますが、応用編で100点を取るというのは一部の天才を除けば不可能だと思います。
多くの講師の方は、基礎編50点、応用編70点を目指すというのが、定番のように思います。
あー50点でいいのね。と思われた方、この50点を取るというのが、なかなか至難の業です。
単純に4択問題なので、正答の確率は4分の1,いや、ひょっとして試験特有の偏りがあるのかもしれない、と思い、過去9回分の正解を調べてみました。
選択肢(1~4)どれを選ぶ?
1 | 2 | 3 | 4 | ||
2022.5.22 | 13 | 12 | 12 | 13 | |
2022.9.11 | 14 | 12 | 10 | 14 | |
2023.1.22 | 10 | 19 | 12 | 9 | |
2023.5.28 | 12 | 10 | 14 | 14 | |
2023.9.10 | 13 | 14 | 12 | 11 | |
2024.1.28 | 10 | 16 | 13 | 11 | |
2024.5.26 | 15 | 11 | 14 | 10 | |
2024.9.8 | 11 | 13 | 13 | 13 | |
2025.1.26 | 12 | 13 | 13 | 12 |
出所:金融財政事情研究会HPを基に作成
若干の偏りがある回もありますが、1~4ほぼ25%の確率で登場することがわかります。
ただし、科目ごとに分けた場合、偏りが発生するので、例えば苦手な分野はすべて1にマークすると、全問不正解となる可能性もあります。
つまり実力で25%から50%、できれば60%にとっていく必要があります。
そこで、可能な限り、過去にどういう出題がされているか、
金融財政事情研究会に掲載されている2022年5月分までさかのぼり掲載しています。科目ごとに記事にしてコメントを記載します。
どういう選択肢があるのか?
過去9回分の出題を5つのパターンに分けてみました。
この中から正しいものを選びなさい 以下「〇」
この中から間違っているものを選びなさい 以下「×」
この中で適切なものはいくつあるか答えなさい 以下 「個数」
計算して、正しい選択肢を選びなさい 以下「計算」
B分野 保険の解約、契約変更に伴う正しい会計処理を選ぶ問題 以下「仕訳」
計算の典型的な例は第1問でよく出題される「6つの係数」、A分野では「年金の計算」
この区分けで2022年5月22日試験から2025年1月26日の試験まで過去9回分の傾向を一覧表にまとめてみました。
〇 | × | 計算 | 個数 | 仕訳 | ||
2022.5.22 | 13 | 23 | 6 | 8 | 0 | |
2022.9.11 | 17 | 21 | 5 | 7 | 0 | |
2023.1.22 | 19 | 21 | 7 | 2 | 1 | |
2023.5.28 | 21 | 23 | 2 | 4 | 0 | |
2023.9.10 | 15 | 29 | 4 | 2 | 0 | |
2024.1.28 | 17 | 25 | 6 | 2 | 0 | |
2024.5.26 | 22 | 22 | 4 | 2 | 0 | |
2024.9.8 | 22 | 19 | 5 | 3 | 1 | |
2025.1.26 | 26 | 14 | 7 | 3 | 0 |
出所:金融財政事情研究会HPを基に作成
FP試験にありがちですが、〇を選ぶか×を選ぶか、途中で混乱することがあります。
私は、問題文に〇×の記号を付けて、間違わないようにしていました。
そして難関なのが「いくつあるか?」という個数をたずねる問題です。
選択肢のうち3つはわかっているのに1つがわからないということが起こります。
私は、いくつある問題は最後にもう一度、見直すようにしていました。
一時期はすべて〇、すべて×ということもありましたが、心情的にはひとつくらい違うのではないか?と疑心暗鬼になってしまいます。
個人的には計算問題は絶対に落とさないようにしようと心がけていました。
ライフプラン、金融資産、タックス、相続など登場する場面は様々ですが、計算で落とすとショックが大きいので慎重に取り組んでいました。
また、基礎編でこの論点が出たら、応用編では出ない?など考えて、昼休みの過ごし方を決めていたようににも思います。
また、A分野から科目ごとに記事を作成し投稿します。
2月中旬から5月中旬をめどにブログ更新する予定です。
また、途中、頻出テーマに特化した記事の掲載もする予定です。
問題の難易度としては、あきらかに個数問題が最難関だと思います。選択肢のうちひとつでもわからない問題があると、その判断によって正解・不正解がわかれてしまうからです。
個人的には科目に係わらず「計算」問題は絶対に間違わないように細心の注意を払いながら取り組みました。(だといって落とすこともしばしばありましたが)
FP1級学科試験 基礎編 での戦略は人それぞれだと思いますが、共通していえるのは得意分野を作るということでしょうか。
これは科目単位でもいえますし、例えば、
基礎編を通していえることは、計算問題はずばり、選択肢をえらび、その他の文章問題の場合は、基本的に間違っている選択肢を選んでいくということです。
人は「この文章は絶対に正しい」というのは難しいですが「この文章はここが間違っている」というのは、結構、わかったりします。
そして選択肢を絞っていき、正答だと思う番号をマークします。(問題用紙にチェックすることは忘れないようにしましょう)
基礎編を早く終えて、見直すことは有効か?
2024年1月試験で、基礎編を一旦書き追えた後、見直しを行い、計4つを修正しました。
明らかに読み違えをしていたものに気づき、助かったこともありましたが、
結果、不正解→正解2問、正解→不正解2問 でした。
残り時間、考えに考えて修正しましたが、結果、得点には関係なかったという悲しい結果でした。
そして2024年5月試験では、基礎編を書き終えて、約20分を残し、途中退室して、午後の応用編に備えました。
結果的には、勝負の分かれ目になったと思っています。
とはいえ、一般的には基礎編の方が得点を稼ぎにくいので、できる限り、時間いっぱい見直して、間違っているという気がする箇所は修正すべきだと思います。
気が付いて修正して、それが正解だったときの達成感は、勘違いして正解を不正解に修正した時の悔しさを勝ると私は思うからです。
話が取り留めなくなるので、この辺にしときます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

前から疑問に思っていることがあって、毎回、金融財政事情研究会HPの試験結果を見ると
「受検申請者数」と「受検者数」という欄があって、結構、人数に開きがあるんだよね。
当日、都合がつかずに受験できない人がいるのはわかるけど、それだけじゃなく午前中の基礎編であきらめて一定数が午後の応用編を受けずに帰っちゃってるんじゃないかと思うんだよね。

基礎編で挫折してしまう気持ちはわかるけど、午後の応用編を受けなかったら、合格可能性はゼロになっちゃう。
苦しいかもしれないけど、午後の応用編は絶対に受けよう。
本当に勉強できていない人は、自分ができているかどうかもわからないです。
基礎編で絶望できるだけ、あなたは勉強してるってことだから。