E.不動産 基礎編分析

FPの勉強を初めて、最も苦労したのが不動産だったかもしれないです。
不動産分野の苦手攻略のために、最初に取り組んだのがユーチューブでの学習です。
私がお勧めのユーチューブチャンネルはいくつもありますが、先ず紹介したいのは
「ほんださん / 東大式FPチャンネル」です。
https://www.youtube.com/@HondaFP/videos
私がこのチャンネルに出会ったのは、心臓の手術のため、入院していた病室でした。」しかも、片目の視力をほとんど失い、FP試験もあきらめようかと思っていたときに、出会い。
「よし、もう一度チャレンジしようと決心させてくれました。」
ほんだ先生は本当に恩人です。
このユーチューブで「用途地域に行き詰ったら実際の場所に行ってみればいい」という説明があり、実際にユーチューブの画面では、その様子がよくわかるのですが、
私の住んでいる地域(田舎)では、そのほとんどが用途地域の指定のない地区か市街化調整区域で、市区町村役場の周辺か駅の周辺、商店街のある場所くらいにしか、用途地域は見当たらず、
実技試験で登場するタワーマンションはひとつも探し出せません。
とはいえ、なんとか理解しなければと思い、ユーチューブで宅建のチャンネルを探し、
「棚田行政書士の不動産大学」というチャンネルに出会いました。
https://www.youtube.com/@fudousandaigaku
このサイトは宅建受験生のためのチャンネルなのですが、私にとっては、不動産の苦手克服のために、非常に勉強になりました。
1級学科試験を通ったら、実技試験を受けなければなりません。
この実技試験については、改めて、述べる機会を持ちたいと思うのですが、
不動産
相続・事業承継
の深い理解が求められます。
実技試験まで視野に入れて、不動産分野、相続・事業承継分野は深掘りした学習が必要になってくると思います。
ちなみに、昨年くらいからfuriさんの1級FP過去問解説で、昔からの過去問を見ることで、不動産の理解が深まったと思います。
理屈も大切ですが、それがどのように実際に使われているか知ることで理解が深まると感じました。
この分野も2022年5月分から9回分、出題された内容を一覧表にまとめてみました。
2022年5月分9年分を横にならべると見づらくなりそうなので、3年分で区切って
記載します。
2022.5 | 2022.9 | 2023.1 | |||||||
問34 | 不動産の登記 | 不動産の登記 | 不動産の調査に係る都市計画図等 | ||||||
問35 | 不動産の売買取引 | 不動産の売買取引 | 定期借地権・定期借家契約 | ||||||
問36 | 定期借地権・定期借家契約 | 都市計画法 | 宅地建物取引業法 | ||||||
問37 | 都市計画法 | 生産緑地法 | 都市計画法・農地法 | ||||||
問38 | 建築基準法 | 区分所有法 | 道路 | ||||||
問39 | 不動産取得税 | 登録免許税 | 固定資産税 | ||||||
問40 | 居住用財産(空き家)の譲渡所得の特例 | 居住用財産の譲渡所得の特例 | 特定の事業用資産の買換え特例 | ||||||
問41 | 土地の有効活用方法 | 不動産(DCF法) | 法人と役員間の取引における課税 |
不動産分野では、まず13の用途地域を覚える必要があります。その用途地域と道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限の関係を覚えることから、私はスタートしました。
2023.5 | 2023.9 | 2024.1 | |||||||
問34 | 不動産の鑑定評価 | 地価公示法 | 相続登記の義務化 | ||||||
問35 | 宅地建物取引業法 | 不動産の賃貸借 | 不動産の売買契約上の留意点 | ||||||
問36 | 建築基準法 | 国土利用計画法 | 建築基準法 | ||||||
問37 | マンションの建替え等の円滑化に関する法律 | 区分所有法 | 宅地造成及び特定盛土等規制法 | ||||||
問38 | 不動産取得税 | 都市計画法 | 不動産取得税 | ||||||
問39 | 固定資産税 | 固定資産税 | 登録免許税 | ||||||
問40 | 居住者が土地・建物を譲渡した場合における譲渡所得の金額の計算上の取得費 | 低未利用土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得の特別控除 | 収用等の場合の課税の特例 | ||||||
問41 | 不動産の投資判断手法 | 不動産投資におけるDSCR | 不動産関連業務と専門家 |
また、用途地域ごとに建設できる建物が決まっております。皆様のお住いの地域で考えてみてもいいと思いますが、例えば、病院、大学、パチンコ屋、飲み屋などどこにでも建設できるわけではありません。
これについても解説した記事がありますので、よろしければご覧ください。
2024.5 | 2024.9 | 2025.1 | |||||||
問34 | 宅地建物取引業法 | 不動産の仮登記 | 不動産登記 | ||||||
問35 | 不動産の取引における民法上の契約不適合責任 | 筆界特定制度 | 宅地建物取引業法 | ||||||
問36 | 都市計画法・農地法 | 都市計画法 | 定期借家契約 | ||||||
問37 | 土地区画整理法 | 農地法 | 建築基準法における容積率 | ||||||
問38 | 不動産取得税・登録免許税 | 印紙税 | 相続に伴う不動産取得税 | ||||||
問39 | 固定資産の交換の特例 | 固定資産税 | 住宅用地に対する固定資産税の課税標準の特例 | ||||||
問40 | 立体買換えの特例 | 譲渡所得の金額の計算上の取得費 | 不動産の譲渡に係る各種特例の併用の可否 | ||||||
問41 | 土地の有効活用方法 | ①DSCRおよび②NOI利回り | DCF法 |
9回分さかのぼると、同じような問題が繰り返し出題されているものが多くあることがわかります。
基礎編の過去問は、学科試験合格後に実技試験の勉強を始める際にも見直すことになると思います。
この記事は、以上のような過去問をエクセルにさかのぼれるだけさかのぼって、自分なりに分析して作成しました。

不動産分野って馴染みが薄いんだよね~

私は、高齢者施設を建設するための土地を探している仕事をしていたことがあり、少し、土地の利便性などを考えていた時期があるから、ちょっとは勘所があったんだけど、
用途地域とか整理して覚えたのは初めてだったね。
ルールが決められるのには、それなりの理由があるから、ちょっと深堀して考えると理解が進むかもね。