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B.リスク管理

保険法・保険業法 過去問

kameno-ongaesi

リスク管理において、数回に1度出題されるのが保険法・保険業法の問題です。中には常識で考えればわかる。という問題もあれば、保険特有のルールを理解していないと解けない問題があります。

人によって常識というのはまちまちであり、むしろ、保険特有のルールの方が問題になりやすかったりします。

今回も、過去問を近いところから遡ってみていきたいと思います。

こちらもすべて、出所は 一般社団法人 金融財政事情研究会1級 学科試験<基礎編>です。

2024年9月8日 問9

険法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1) 保険契約者または被保険者になる者は、生命保険契約の締結に際し、保険事故の発生の可能性に関する重要な事項について、自発的に判断して保険者に対して申告しなければならないとされている。

2) 生命保険契約において、保険金受取人は、保険契約者との信頼関係が損なわれるような重大な事由が生じた場合や親族関係が終了した場合に、保険契約者に対し、その保険契約を解除することを請求することができるとされている。


3) 損害保険契約の締結時に保険金額が保険価額を超えていたことについて、保険契約者および被保険者が善意でかつ重大な過失がなかった場合、保険契約者は、原則として、その保険契約の全部について取り消すことができるとされている。


4) 保険契約者または被保険者の告知義務違反による保険者の保険契約の解除権は、保険者が解除の原因があることを知った時から1カ月間行使しないとき、または保険契約の締結時から5年を経過したときに消滅するとされている。

正解4

ツルさん
ツルさん

こういう問題って、一見、全部正しいように思うし、全部間違っているようにも思うんだよね。

カメさん
カメさん

1)保険法では「保険会社が告知を求めた事項について、保険契約者等が回答します。」ということになっていて、質問されていないことについては回答する義務はないと思われるよ。

2)保険金受取人は、保険契約者との信頼関係が損なわれるような重大な事由が生じても保険契約を解除はできないよ。

3)損害保険契約の締結時に保険金額が保険価額を超えていた場合、「超過部分について契約を取り消す」ことができるよ。全部が取り消しになるわけじゃないよ。

4)この選択肢は丸暗記してもいいかもね。またどこかで出そうな気がする。

2023年1月22日 問9

保険法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 保険契約者の配偶者を被保険者とする終身保険について、保険契約を締結する場合や契約締結後に保険金受取人を変更する場合、当該配偶者の同意がなければ、その効力は生じない。


2) 損害保険の契約締結後に保険価額が著しく減少して保険金額を下回った場合、保険契約者は、保険者に対して、契約締結時に遡って保険金額および保険料の減額を請求することができる。


3) 損害保険契約における保険者は、保険事故による損害が生じた場合、当該損害に係る保険の目的物が当該損害の発生後に保険事故ではない理由により滅失したときであっても、当該損害をてん補しなければならない。


4) 保険契約者または被保険者の告知義務違反があった場合、保険者の保険契約の解除権は、保険者が解除の原因があることを知った時から1カ月間行使しないとき、または保険契約の締結の時から5年を経過したときに消滅する。

正解2

ツルさん
ツルさん

これまた細かいね、なんとなく選択肢4の期間が限定されているのとか怪しいのかな?

カメさん
カメさん

これは正解は 2)なんだよ。契約締結時に遡るというのが間違いで、下回った時点以降の保険金額と保険料の減額を請求することができるんだよ。

残りの選択肢は正しいので、覚えることをお勧めするよ。

つるさんの言ってた 4)の期間も覚えてね。

2022年9月11日 問9

保険業法に定める保険契約の申込みの撤回等(クーリング・オフ制度)に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。なお、各選択肢において、申込者は個人であり、ほかに必要とされる要件等はすべて満たしているものとする。

(a) 保険会社が指定する医師による診査が終了して生命保険契約を申し込んだ場合や健康診断書を提出して生命保険契約を申し込んだ場合、クーリング・オフ制度により当該生命保険契約の申込みの撤回等をすることができない。


(b) 既に加入している生命保険契約の特約の更新手続を行った場合、クーリング・オフ制度により当該生命保険契約の特約の更新手続の撤回等をすることができる。


(c) 保険期間5年の火災保険契約を申し込んだ場合、クーリング・オフ制度により当該火災保険契約の申込みの撤回等をすることができない。


1) 1つ


2) 2つ


3) 3つ


4) 0(なし)

正解4

ツルさん
ツルさん

出た!いくつあるか問題、これは超にがてなんだよね。

カメさん
カメさん

(a)健康診断書を提出して生命保険契約を申し込んだ場合はクーリングオフできないんだよね。

(b) 既に加入している生命保険契約の特約の更新手続はクーリングオフできません。

(c) 保険期間が1年を超える契約の場合には、クーリング・オフの対象となるよ。

よってすべての選択肢が不適切

しかし、日本語を慎重に読まないと、肯定しているのか、否定しているのかわからなくなることがあるね。

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    カメの歩
    カメの歩
    1級FP技能士(仮)
    FP試験に挑戦しようとしている方の参考にしていただきたいため ブログを開設します。 私は1級障がい者で右目が見えません。そんな私でも、 あきらめず勉強を続けることで学科試験に合格することができました。 応援してくれた家族と幸運に感謝しつつ、恩返しのつもりで。 これまでの勉強法や、科目ごとのポイントを書いていきます。 一人でも多くの方に見ていただき、FP受験者の中から合格していただくのが、 今の私の目標です。
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