応用編 私の解答手順

午後スタートの応用編について、私が合格するまで、何度か失敗を繰り返し、合格をつかむまでの試行錯誤を含めて、説明したいと思います。
これから受験する方は、参考にしていただけると幸いです。
重要なのは解く順番
不合格経験者のほとんどの方は、時間が足りなくなったという感想を持たれているのではないかと思います。私も初めて受験した際はそうでした。
解答用紙の順番
先ず、驚いたのは解答用紙の記載欄が設問の順番通りにならんでいないことです。
2回目からは慣れましたが、最初は、解答用紙に記入する欄を探すことに苦労して時間を取られました。
試験時には、の前に解答用紙が配布され、問題用紙が配布され、試験管から「抜けているページが無いか確かめてください」とアナウンスがあります。
この全ページの確認と同時に、どの順番に回答するか決めることが重要です。
基本は自信のあるものから解いていくことをお勧めします。
ある程度、解答用紙を埋めることができれば、精神も安定します。
私が解いていた順番を紹介
基本的には全分野、計算問題を最初に解き、用語の穴埋めは後に回していました。
私の場合、最初に第3問タックスプランニングを確認して、別表4の問題なら、これから解き始めました。
次に、第5問相続・事業承継を確認して、類似業種批准法の問題であれば、これを解きます。
3番目に、私自身、ちょっと得意な金融資産運用の問題を解きます。財務諸表から経営分析を行う
答案用紙の箇所を間違えないように気をつける。
4番目に第4問不動産分野に取り掛かります。
不動産分野は、最初に建蔽率、容積率の問題から計算し始めます。続けて、税額を計算する問題を解きます。(3,000万円控除や買換え特例、交換特例などあり解き方が変わるので要注意)
最後にライフプランニングの問題を頭から解き、最後に年金の計算をしました。
老齢基礎年金の満額は毎年変わるので、事前に満額を確認しておきます。注意が必要なのは9月試験からは、最新の基礎年金額で計算する必要があります。
全て一通り終えると解けなかった箇所で空欄になっている所を埋めていきます。
最後に、解答用紙に空欄(解き忘れ、書き忘れ)が無いか確認します。
ここまでで時間が余っていれば、解答用紙に記載した内容を可能な限り、問題用紙に書き写していきます。
このメモによって、当日夜公表される模範解答で自己採点を行います。 以上は想定した通りの出題だった場合の解き方の手順です。
しかし現実は、こんなに上手くはいきません。というのも、タックス分野でいえば、青色申告や白色申告が出題される場合もあれば、相続では、小規模宅地の特例から相続税を計算させるパターンが出題されたりします。
その場合は、基本後回しにして、予想通りの出題がされているものを先に解きます。
初見の問題で混乱することも考えられますが、そんな問題に当たった時は、私が見たことのない問題なのだから、他の人にとっても初めてのはずだ。
と考えるようにしていました。そう言えるためには、遡って過去問を確認しておくことが必要です。
時間管理も重要
本番中、真剣に問題に取り組んでいると、早く時間が過ぎ、解答する時間が足りなくなるという事態が発生する場合があります。
応用編はリスク管理を除く5分野から出題され、2時間30分の試験時間なので、単純に1分野30分の時間があります。
しかし、実際に1分野30分かけていたら、時間が足りなくなることが多いです。
それを防ぐために、試験開始の最初の5~10分で問題文の最初から最後まで目を通し、解く順番を決めることが重要です。
この5~10分で解答時間が削られることになるので、定番問題は20分程度で解けるトレーニングをしておくことが有効です。
誰もやっていることかもしれませんが、試験中に時計を意識して、解答の区切りがついたら、時間を確認して、「余裕がある」「急がないといけない」など意識して解くようにしましょう。
最後に時間にゆとりができたら、設例をちゃんと読み、見落としている箇所が無いか見直しをしましょう。
見直しで気づく勘違い
最初、先入観で読み飛ばして勘違いしているということも、よくあります。
以下は、私が実際に見落とした内容です。実際に過去問を解いてみた人にはわかると思います。
2023年5月試験 問53 大学生であった期間(29月)は国民年金に任意加入し、保険料を納付している。

学生時代は納付していないのが定番なのに納付しているのか
2023年1月試験 問57 人間ドックの検査で重大な疾病が発見され、引き続きその疾病の治療ため入院をしていた。

人間ドックは医療費控除の対象外だと思っていたら、その後入院したら対象になるのね
2022年5月試験 問61 介護保険の要介護・要支援認定を受けたことはなく、心身ともに良好で、老人ホームでの暮らしを満喫している。

老人ホームに入所していても要介護認定を受けてなければ、空き家の扱いをされないって知らなかった。
最後はとりとめの無い話になりましたが、問題を解く時間配分は本当に重要です。
解答用紙は提案書のつもりで
最後に、伝えたいのは、採点をする方も人間です。
基礎編はマークシートなので自動的に採点されるかもしれませんが、
応用編は人が採点していることを忘れてはいけません。
字の綺麗さは、人それぞれですが、せめて読んでもらえるように丁寧な文字で記載することを心がけましょう。