2025年2月8日 Part2

私は岡山の会場で午後1時からの受験でした。結果的に不合格となったわけですが、振り返ると事前の準備がまったくできていなかったことを思い知りました。
金融財政事情研究会のホームページなどを見ると、採点基準として以下の記載があます。
A. 顧客の問題点の把握・・・・40点
B.問題解決策の検討分析・・・60点
C. 顧客の側に立った対応・・・60点
D. FP倫理と法令順守・・・・40点
BとCが配点が高いことはわかっていたのですが、苦手なので、AとDでなるべく満点を取り、Bについて、事前に暗記している定番のアドバイスで乗り切ろうという自分なりの戦略を立てて、試験会場に向かいました。
そもそも、Part1はそこそこ力を入れて勉強していたのですが、Part2の勉強は手を抜いました。Part2は最初と最後は定番の質問ですが、途中に個別の質問があるという基本的なことが頭から抜けていました。
そもそも、Part2が最初に来ることがありえるとわかっていたのですが、いざ、苦手な方からスタートすることで焦りを感じました。
受験した質疑応答をなるべく再現してお伝えしようと思います。
途中、抜けているやり取りがあると思いますが、ご容赦ください。
再現にあたっては、面接官=つるさん 私=かめさん の吹き出しで記載します。
問題文は出所:一般社団法人金融財政事情研究会です。
問題文を読む時間


問題文を見た瞬間、「終わった・・」と思いました。右半分に平面図と注意書きがたくさん書かれており、どこがポイントなのかわからないまま、必死に本文を読みながら、わかる箇所だけメモを取るといった状態でした。
「仮換地は基礎編で勉強した記憶があるけど、そもそも区画整理事業って見たこともないし、意識したこともない・・・」
15分間で本文は読め、平面図はなんとか見たのですが、注意書きの意味は、ほとんど理解できませんでした。アンダーラインも引いたのですが滅茶苦茶だったと思います。
最後に「本事案に関与する専門職業家にはどのような方々がいますか。」という質問があることはわかっていたので、
税理士、司法書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、宅建士 とだけメモを残して。本番7に突入しました。
面接本番

かめの歩と申します、よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。
設例をじっくり読んだと思いますが、Aさんに聞くことは何がありますか?

不動産の取得日、取得費がわかる契約書等があるかどうか
他のご家族の意向
Aさんの今後のライフプランを確認します。

では、FP自身は何を調べますか。

現地確認
法務局で全部事項証明書と公図
市区町村の都市計画課
他の不動産屋に意見を聞きます。

仮換地である甲土地を分割して売買する手続について教えてください。
仮換地ってどういうものかわかります。

自分の土地や、周辺の土地と合わせて、整理して、自分が提供した面積に応じて土地を受け取る制度だと思います。

仮換地って分筆できます?

仮換地を分筆しようとすると従前の土地を分筆しならなかったと思います・・・

この土地の価格についてAさんにどんなアドバイスをしますか?
従前地の相続税路線価と工事完了後の価格が違うよね?どう考える?

従前地の相続税路線価で計算すると思います。

思います?

調べて後で回答します。

区画整理事業者には誰がなります?

行政機関がなると思います。

それだけ?

個人や法人でもなれます。

Aさんが、甲土地を取得して、X社に譲渡する場合の課税関係を教えてください。

贈与税がかかると思います。

Aさんが、長男Dさんに現金4,100万円を贈与する場合、どのような贈与税の課税制度の適用を受けることをアドバイスしますか。

相続時精算課税と直系尊属からの住宅資金贈与をアドバイスします。

Aさんは58歳だけど、相続時精算課税は使えますか?

あ、使えないですね・・・

甲土地の贈与についてアドバイスしておきたいことはありますか。また、ほかにど
のようなプランがあると思いますか。

持ち帰って調べます。

お客さんから、納税のための申告書を作って欲しいと言われたらどうしますか?

税理士資格を持っていないので、一般的な説明に留めると思います。

思います?

はい・・・

面接は以上です。お疲れさまでした。

ありがとうございます、失礼いたします。
終了 ち~ん
面接終了後
Part1は質問が定番で、ある程度、流れを組み立てる準備をしていたのですが、
Part2では「自分の型を持っていなかったため玉砕したのだと思います。
後で、相続時精算課税制度は住宅取得資金の贈与であれば時限立法であるが60歳未満の父母からであってもできることを知りました。
~Part1へつづく