2025年6月15日 Part1

2月の試験に比べてPart2の受け答えに自信が持てたので、気持ちに余裕をもって控室に戻ることができました。
問題用紙も提出してて残すは、ちょっと自信のあるPart1
事業承継税制、医療法人の事業承継、タワマン課税など復習をしながら、問題文を読む順番を待ちました。
問題文を読む時間


問題文を読む机に移動し見たとたん、予想しなかった出題が待っていました。
普段はPart1の右半分は家系図くらしか記載がなく、大きな余白があるためメモを取る癖をつけていたのですが、今回は余白がほとんどない。
しかし、気落ちしていたら負けると思い。氏名と6つの職業倫理を記載する。(ここまで1分30秒)
本文を読み始めたのですが、相続開始後の話、しかも時系列と誰が何を相続したのかがまったく頭に入ってこない。
事前に事業承継税制や医療法人、不動産管理会社の提案などは頭に入れていたつもりなのですが、まさか個人の相続手続きが問われるというのは、まったくの想定外でした。
右側の欄の不動産の状況を見ても、Aさんと妹Dさんがどう分配して、それが公平なのか?
など頭の中は混乱状態です。
面接官の質問に見当違いな回答をしないよう、なるべく現状把握しようと思い、3回本文を繰り返し読んだところで「15分経ちました。」との声。
もう、なるようにしかならない。と覚悟を決め面接の部屋に向かいました。
今回も、面接官=つるさん 私=かめさん の吹き出しで記載したいと思います。
面接本番

かめの歩と申します、よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。
顧客の相談内容および問題点として、どのようなことが考えられますか。

当該土地建物の持分を妹Dさんに代償財産として交付したときにどのような課税が行われるのか気になっている。
今年の家賃収入に対してどのように課税されるのかよくわからないでいる。
相続関係の手続や必要書類等について知りたいと思っている。

問題点は
相続税が高額になる
納税資金の準備

それでは、今あげた問題点を解決するためにどのような提案・方策が考えられますか?

母Bさんの自宅の持分を妹Dさんに代償財産として交付したとき、Aさんにはどのような課税が行われますか?

代償財産として交付した際に得た資金が取得費より大きい場合は、譲渡所得となり課税されます。

妹Dさんには課税がされませんか?

不動産取得税がかかります。

今年の家賃収入に対してどのように課税されますか

相続人全員で遺産分割協議を行い、賃貸アパートを相続したAさんの所得になります。

母Bさんの所得については何か必要ですか?

死亡後4か月以内の準確定申告が必要になります。

母Bさん相続関係の必要な手続きについて教えてください。

不動産の名義変更手続きや、年金の停止、健康保険証や運転免許証の返納、金融機関の手続きなどです。

法定相続情報証明制度について教えてください。

被相続人の出生から死亡までの戸除籍謄本等の束を窓口毎に提出する必要する必要がありますが、それを避けるために、法定相続情報一覧図の写しを作成してもらい、窓口ごとに提出します。

最後にFPが守るべき6つの職業倫理を答えてください。

顧客利益の優先
守秘義務の順守
顧客に対する説明義務
インフォームドコンセント
FP自身の能力の啓発です。

その中で最も重視するのは何ですか?

インフォームドコンセントです。
Aさんは事業承継、子息への資産の引継ぎなどを希望されていますが考えがまとまっていません、ご家族と一緒に理解状況を確認しながら、寄り添っ提案をすることを重視します。

質問は以上です、お疲れさまでした。

ありがとうございました。失礼いたします。
面接終了後
正直、2回連続の金融財政事情研究会実技試験不合格を覚悟しました。
帰り道のバスの中で、3回目もきんざいで受験するか?それとも日本FP協会の受験に戻るのか?と頭を悩ませながら帰宅したことを覚えています。
合格発表と振り返り
しかし、幸運なことに7月10日、合格をネットで確認することができました。
2025年2月8日の試験、6月15日の試験の再現を見ていただきましたが、
受けてみた実感としては、受験直後は落ちたと思いました。
改善点は、以下の3点です
細部にとらわれず全体を俯瞰しようとしたこと
問題文に丁寧にメモしたこと
長々としゃべらず、端的に答えたこと
Part1の最後の質問に「FPとして重視することは何ですか?」という趣旨の質問があり、インフォームドコンセントと答えるのが定番のようですが、
本音として「FP自身の能力の啓発」です。という心境です。